CONSTRUCTION STORYT 施工ストーリー

こだわりの数々に
「暮らす=楽しむ」を詰め込んだ家

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「時間」のおかげで、気づけば研究熱心に
こだわりの部材はその成果

栢山の閑静な住宅地に完成したH様の新居は、落ち着いた中にもキリリとしたたたずまいを発していて、目を惹きます。どっしりと幅広に突き出した軒の墨色と、これまた力強くそびえる衝立状の外壁の木目が、絶妙な分量で張り分けられているためなのでしょう。

外観に目を奪われつつ室内にお邪魔すると、今度は、木目がやさしいナチュラルなリビングに、ひときわ鮮やかな青や深い青緑のタイル壁。内装材としてはかなり大胆で個性的なタイルですが、木目や白のナチュラル感とうまく同居して、しっくりと家になじんでいます。斜め張りが視覚効果抜群のブルータイルの前では、水槽の熱帯魚たちが涼やかに泳いでいます。

「特に家づくりにテーマは設けませんでしたが、これぞというポイントは大事にしました。二人にとっての一番は、この水槽を生かせるリビングにすることでしたね」とご主人が言うと、「あと私は料理や手芸が大好きなので、キッチン周りと手芸スペースも」と追いかける奥様。お互いのこだわりを尊重し、暮らしに取り込む「あうんの呼吸」ぶりに感心が止まりません。

ほかにもさまざまタイルがいろいろな所に使われていて、楽しいことこの上なし! また、ウッディーで個性的な内装材や、上手に取り入れられた間接照明など、うなる箇所が随所に。こだわりのディテールがケンカをせずにまとまっているのは、「水や海が好きで、できるだけ自然体でいたい」というご夫妻の思いが見事に合致しているからなのでしょう。

聞けば、コロナの流行のせいで、江原工務店を最初に訪れてから着工までに2年という歳月が流れてしまったそう。けれど、その時間こそが「この家を育てたのかも」とご主人は振り返ります。

お子さんを育て上げた頃合いで、「考えてみたら、一生アパート住まいなのはあまり合理的でないかも」と家づくりを決めたそうで、当初はそれほど家づくりにこだわりはなかったといいます。でも、コロナ禍でこそ生まれた時間を有効活用。ネットで家づくりのことを学んだり、調べ物をしたり、見学会や部材メーカーにせっせと足を運んだりと、H様ご夫妻はいつの間にか「熱心なお施主さん」になっていました。見事な家は、だからこそ仕上がりました。なんでも、竣工の頃には社会人として家を巣立つつもりだった息子さんが、「せっかくだから」と同居を続けることにしたのも、大いにうなずけます。

「これからグリーンもどんどん増やしたい」「水槽は3基に」「収納が急に増えて使いこなせていない(笑)」と、家を育て上げていく気合い満々のご夫妻。いつか家が「育ちきった」と満足する、その日が楽しみです!

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どっしりと張り出した軒は、「雨には極力濡れたくない」というご主人の想いがスタート地点。薄く焼いたスレート風コンクリートの重ね貼りが、いい墨色を醸している。本当なら玄関口に鎮座するはずのエアコンの室外機は、隠蔽配管を駆使して軒上の見えない所に設置。見映えにこだわった。窓外に取り付けた、木目調のスライド式格子戸もいい風合い。テラスは、奥様が長年の習慣にしている自家製梅干し作りに便利なように、部材や仕様が考え抜かれている。

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玄関入ってすぐの正面には、凹凸のあるユニークなウッドパネル材を使用。これもご主人の熱心な調べ物の賜物。完成見学会でこれを見た新規のお施主様たちが、H邸にならってこぞって採り入れているそう。

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リビングと寝室の境となる壁には、熱帯魚のディスプレースペース。上部には間接照明が入っていて、夜はひときわ美しいそう。無垢材や珪藻土の壁の調湿作用なのか、「アパート時代と比べて水槽の水の減りがとても少ないんです」と、ご夫妻は驚きの声を上げる。

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キッチン側からリビングを見たところ。右側は巨大な1枚ガラスになっていて、この外側にスライド式で動く格子戸が設置されている。格子戸は外観の「映え」はもちろんだが、通りからの目隠し、日除け、防犯などをさまざまに兼ね備える目的で設えた。テレビの背面には、アクセントと調湿機能の2役を果たすエコカラット。

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「大人3人の食事はちゃちゃっと済むので」と、ダイニングはカウンターのみにして、その分リビングをゆったりと。カウンターも無垢材の一枚板で贅沢に。深海を思わせる艶やかなタイルは、貼り方に工夫をしてもらった。いすはあえて3脚揃えずに、機能美と座り心地重視で購入。その日の気分で各自が好きないすを選んで座るのが、何よりのお楽しみだそう。

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キッチンはリビングより一段下り天井にして、メリハリを演出。キッチンの壁一面にもお気に入りのタイルが貼り巡らされている。「キッチンが広いのと、収納が多いのって最高ですね!」と料理好きの奥様。背面にはお手製の梅干しやらっきょう漬けが並ぶ。

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リビングから寝室へ至る動線の途中には、みんなが書き物をしたり、奥様が大好きな手芸をしたりするスペースをとった。ここにもカラフルなミニタイルがあしらわれている。

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室内干しもできる洗面室。造り付けの棚のおかげで「干して→しまう」が即できて、すごく重宝しているそう。ホテルライクな洗面化粧台は、キッチンとおそろいのセラミックトップ。濃い色でも水垢汚れが目立たない。

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ご主人のたっての希望で、天井からの「降り注ぐシャワー」が実現。広いバスタブは肩口からも湯が注ぐ贅沢仕様だ。「でもお湯の消費量がすごいので、たっぷりお湯を張るのは月に一度と決めたり、残り湯を洗濯に再利用したり、地味な努力をしてます(笑)」

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ちょっと趣向を変え、シックな空間を演出したトイレ。ボウルは陶器で、金物類は真鍮で揃えている。あえて奥のコーナーに寄せた照明が、きれいな波模様の陰影を壁に映し出す。

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寝室奥の鮮やかな一面は、なんと塗り壁。雰囲気のいい「むら塗り」をぜひにと、「ポーターズ・ペイント」という商品を選んだ。「塗料だけ買って自分で塗ることもできるんですが、意匠の良さを生かすならと専門職に施工してもらいました」後からスピーカーやライトを吊ったりして拡張できるよう、天井に1本、ダクトレールを仕込んでもらっている。収納は、スペースをとるウォークイン式にせず、あえて通常のクローゼットを選んだ。

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寝室を出てすぐのところにある収納は、あえて戸の下に空間をつくり、自走式掃除機の格納庫に。そして、ここの間接照明は常夜灯代わり。「寝ていて明かりが直接目に入らないし、トイレに起きたときに寝室の照明を点けずに済むしで、いいことだらけです」

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玄関すぐにある和室は、初めはご主人のくつろぎ空間兼客間の予定だったが、急遽息子さんの個室に。「取られちゃいました」と言いつつ、どこかうれしそうなご主人なのでした。

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屋根の傾斜を利用してつくった小屋裏収納。玄関ホールから階段で上がれて、収納容量はたっぷり。ご家族がエリアを分けて使っている。奥の窓側が高くなっていて部屋としての活用もできる。

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